シークレットサンタ
こんにちは☆
ご訪問有難うございます
先日、夜のお店のお客様に、シークレットサンタのお話を聞きました
全米では有名なお話みたいですが、素晴らしいお話だったので、初めて聞く方に…
お金がなくお腹が空いたラリーは、行き詰まっていました
どうにもならなくて、無意識のうちにふらふらとレストランに入ってしまい、注文して食べてしまいました
もちろんお金はない、無銭飲食である事を言い出せずにいたら、ふとシェフが現れ…
『これ、落としましたよ』そう言って20ドル紙幣をラリーに渡しました
『あぁ…どうも』と言って受け取り支払いをしました
暫くしてラリーは、起業をしたりしても困難に迫られ、生活に困り、とうとう銀行強盗をしようとピストルを持ち、銀行まで行きました
ピストルを抜こうとしたその時…
窓口で子供が行員に出した物が見えました
『20ドル札だ…』
以前シェフがしてくれた暖かい施しが、フラッシュバックして、『駄目だ、こんな事をしちゃ…』
こうして愚考を思いとどまる事が出来ました
それから数年後、少しずつ仕事も順調になり、僅かならがも貯金も出来ました
それでも、生活が苦しい事には変わりありません
今日はクリスマス
街は賑やかな装い…
しかし街には、お金が無く、食べる物もない人や、子供にプレゼントを買ってあげられない人が、沢山いる…
ラリーは、なけなしの貯金をおろし、困っている人に20ドルを渡して歩きました
こうしてシークレットサンタが生まれました
『久し振りにまともな食事が出来ました、ありがとう!』
『これで子供にプレゼントを買ってあげられる…本当にありがとう』
皆、感謝し涙を流して喜びました
暫くして妻がラリーに、『通帳からお金がなくなってるんだけど、何に使ったの?』と聞きました
決して生活が楽な訳ではなく、本当の事が言えず…
『実は落としたんだ』と嘘をつきます
それからも毎年ラリーは、シークレットサンタを続けました
すると不思議と、これを始めてから仕事が順調になり、少しずつ蓄えが出来る様になりました
そしてそれを、困っている人に与え続けました
素性を明かさないこの善意が、だんだん街の噂になり、ラリーの妻の耳にも噂が聞こえてきました
話を聞くと、人間像がラリーに似てる…